連敗を止めるメシア

 

こんな夢を見ました、飽くまで夢の話です。それをふまえて聞いてください。

今日(5月21日)まで横浜ベイスターズは13連敗、

セリーグの借金を全部背負う有様で、突破口すら見いだせない状況下であった。

そんなベイスターズは今日の試合も負けていた。しかも、9回裏までで3−0という厳しいゲーム展開だった。

しかし、ここからベイスターズは底力を見せ、ツーアウトながら満塁として、一打サヨナラのチャンスにまで持ち込んだ。

だが、ここでバッターは投手の斉藤、代打もここまでで使い切ってしまった。

しかも、森監督自身がキャッチャーでここまでゲームに参加している有様である。

ここで森監督はベンチの電話を使いどこかに電話をかけた。

そうすると、テレビでこの試合を見ていた俺のケータイが鳴った。

ケータイに出てみると相手は森監督だった。

森『もしもし、ベイスターズの森だけど、代打いけるか?』

俺『はっ?何言ってるんですか?』

森『俺だってキャッチャーやってるんだ!とりあえず代打出ろって!』

俺『だって、俺、家に居るんですよ。ど〜やって横浜スタジアムに行くんですか!?』

森『大丈夫だ。迎えをそっちに送ってあるから。とりあえず外に出てみろ』

何がなんだかわからずに電話を切ると、テレビで代打のコールが流れた。

『横浜ベイスターズ、斉藤に代わりましてバッターYOSHI、背番号「怨」』

・・・おいおいおい、本当に俺が代打なの?しかも背番号「怨」って何だよ?

半信半疑のまま、外に出てみると、お姉さんが乗っているリリーフカーが止まっていた。

・・・リッ、リリーフカーで行くの?

そしてリリーフカーに渋々乗り込むと、ユニフォームを渡された。

『時間が無いので、移動中に着替えてください』

リリーフカーのお姉さんは顔色ひとつ変えずに素っ気無くこう語った。

・・・こんな状況で着替えるの?しかもなぜ背番号が「怨」?

色々な事が起こりすぎてわけがわかからないまま、着替えているとすぐに球場に着いた。

・・・近っ!こんなに横浜スタジアムって近かったか?

球場にそのままリリーフカーで入ると、大歓声に包まれた。

アナウンサー『ここで代打のYOSHIですが、この選手は今日一軍登録されていますね・・・

データが全くありません、江川さんはこの選手をどうみますか?』

江川『イヤ、申し訳ないのですが、私もわからないですね。代打を使い切ってしまった森監督の苦し紛れの策ではないでしょうかね?』

・・・そりゃそ〜だ、だって俺、一般人だもん。

なんだかんだで、ヘルメットをかぶり、バットを持って打席に着く俺。

アンパイヤのプレイボールのコール。

・・・本当にやるんだ、もうこうなったらテキトーにやって早く帰ろうっと。

ピッチャー構えて第一球を投げた、ひどく遅いボールに見えたので、全力でそのボールを強振した。

カキーン!!小気味良い音とともにボールはセンターバックスクリーンに一直線。

センターの選手も追うことすらしなかった、文句無しのホームランである。

一瞬、球場は沈黙するが、次の瞬間、歓喜の声に覆い尽くされた。

アナウンサー『何と言う事でしょう!代打逆転満塁ホームラン!!

横浜ベイスターズ、劇的な、あまりにも出来過ぎた形で連敗を13で止めました!!』

ガックリ項垂れる相手投手、興奮し湧き上がるベイスターズ選手。

そんな中でも、俺は冷静にベースを踏み忘れないようにゆっくりと走って行く。

そして、ホームベースに戻ると、ベイスターズ選手達が待ち受けていた。

・・・気のせいか、ポンセまでいる。

ホームベースを踏んだと同時に、俺はボコボコにされた。

その後、ヒーローインタビューに当然ながら俺は呼ばれた。

アナウンサー『放送席、放送席、今日の攻守のヒーロー、森監督とYOSHI選手に来てもらいました!!』

・・・森監督もヒーローなの?

アナウンサー『まずは森監督、久々のキャッチャーでしたが、ブランクを感じさせない素晴らしいリードでしたね?』

森『初回に3点取られたのが痛かったが、その後は思い通りにリードできたよ。

まぁ、それよりもスリーベースヒットを3本打てたのが自信につながったし、何より勝てて良かった・・・本当に良かった』

・・・森監督、3ベース3本も打ったの?よく走ったね。

アナウンサー『さぁ、そして、この試合を素晴らしいホームランで劇的にひっくり返し

チームの連敗を止めましたYOSHI選手、ナイスホームランでした』

俺『あ、ありがとうございます』

アナウンサー『聞くところによると、今日一軍登録されたということですが?』

俺『というか、家でテレビ見てたら森監督から電話があって、代打行けって言われたんで・・・』

アナウンサー『ハッハッハッ、面白い冗談ですね。さぁ、今後の目標を聞かせてください』

俺『イヤ、冗談ではないんだけどね。目標?目標って言われてもなぁ・・・・・』

森『明日はコイツが先発でいきます!!』

アナウンサー『おぉ〜、早くも予告先発ですね』

俺『あ、すいませんけど、俺、明日バイトがあるんで・・・』

アナウンサー『ハッハッハッ、どこまでもボケますね・・・というわけで、今日のヒーロー、森監督とYOSHI選手でした。

皆様、盛大な拍手でお送りください!!』

俺『・・・監督、俺ピッチャーなんてできないですって!野球の経験だって、小学生の時、ソフトボールやったぐらいですから』

森『大丈夫だって、私がリードするからサイン通りに投げればいいって』

俺『・・・イヤ、だからそれができないんですよ、それに明日バイトあるし』

森『大丈夫、バイトにはポンセを行かせるから・・・』

・・・やっぱ、ポンセいたんだ。

って夢。(笑)

・・・ちなみにこの夢を見た次の試合、横浜は勝ちました。

おめでとうございました、森監督!代打が必要な時はいつでも言って下さい。(苦笑)

・・・で?これはコラムか?まっ、いいか似非コラムだからなぁ・・・この一言ですべてが片つくからいいね。(笑)

 

 

 

 

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