第二話 『救世主現る!?』
<前回までのあらすじ>
なんか悪の秘密結社とかいう団体がいるんだって!
で、それを倒すべくバックレンジャーって戦隊ができたんだけど、
これがなかなか集合しねーのよ、だってバックレンジャーだもの。
・・・って事で、なんとかなんねーかなぁ?って悩まされている今日この頃。
長官『はぁ〜あ、何とかなんねーかなぁ、ドイツもフランスも・・・
もとい、どいつもこいつもバックレてばっかりで集まらねーし・・・』
??『くだらないダジャレ言ってる場合かよっ!』
長官『ん?・・・おっ!お前は!?』
この後、衝撃の展開がっ!!
??『って感じのくだらない演出はいいからさ、今回の任務教えてよ』
長官『・・よく来てくれた、イエロー。早速だが、この場所に向かってくれ!
秘密結社の奴らが好き勝手に暴れているらしいのだ』
説明しよう、彼はバックレ戦隊第6の戦士イエローである。
普通、戦隊ものは5人だが、あまりにもみんながバックレてばかりなので
仕方なく人員を増やし、これで5人集まってくれたらいいんじゃねーの?っていう
すっごく投げやりな方針を考え出した。つまり、これからもっと増えるかもしれないのだ。
イエロー『本当に突然だなぁ・・・で?他の奴らはどこにいるんだ?』
長官『・・・あっ、ああ。現地集合って事になっておる、急いで向かってくれ!』
ちなみに今日も他の5戦士はバックレているが、この事をイエローは知らない。
イエロー『現地集合?・・・何か変だな、おい』
長官『と、とにかく緊急事態なんだ!早く向かってくれ!!』
イエロー『わかったよ・・・何かあったらこの無線機で連絡すればいいんだな?』
長官『あ、ああ。さぁ、早く!』
イエロー『わかったって・・・も〜うるさいなぁ』
こうしてイエローは颯爽と現場へと向かうのだった
・・・自転車で。
イエロー『・・・自転車なの!?何か他にないのかよっ!』
じゃあ、バスとか電車で行ってよ、実費でね。
イエロー『ヒーローなのにしょぼいなぁ、おい』
・・・ってな事で、現場に着きました。(ざっくばらんな展開)
戦闘員A『悪いことしてやるぞ〜〜!悪いことしてやるぞ〜!!』
イエロー『・・・うわぁ〜、何て抽象的な悪者なんだ』
戦闘員A『・・・むっ、誰だ?』
イエロー『おい、悪者。俺たちが来たからにはもう好き勝手にはさせないぞっ!!』
戦闘員A『俺たち?・・・1人しかいないだろうがっ!』
イエロー『な〜に馬鹿なこと言ってるんだよ!ちゃんと5人そろって・・・
あれっ?いねぇ〜じゃん!おいおいおいおい、ど〜なってるんだよっ!』
戦闘員B『おい・・・馬鹿にしてるのか?』
戦闘員C『そうだぞ、俺たち秘密結社戦闘員をなめるなよっ!』
イエロー『ちょ・・ちょっと待って、タイムタイムっ!』
戦闘員A『ちっ・・・タイムかよっ、もう少しで倒せるところだったのによ』
イエロー『・・・悪者なのに妙に素直だよね。
まぁ、いいや・・・おいっ!長官っ!応答しろっ!!』
長官『・・・何だ、イエローか?』
イエロー『何だじゃねーだろっ!何で誰もいないんだよっ!!』
長官『それは・・・バックレて・・・いや、到着が遅れているんだ!
高速道路で渋滞にまきこまれてしまってな・・・』
イエロー『高速道路を移動してるのかよっ!』
長官『そ、そうなんだ・・・だから、何とか時間をかせいでくれっ!!』
イエロー『時間をかせぐっていったってど〜すればいいんだよ?』
長官『何か思わせぶりな事を言ってビビらせておけばいいんだ、健闘を祈る
なお、次からの連絡はポケベルに入れてくれ!』
イエロー『あっ!切りやがった・・・マジかよ。思わせぶりなことって言ってもなぁ
次からの連絡はポケベルかぁ・・・4951で至急来い・・・ってポケベルって古いよっ!!』
戦闘員A『おい!もういい加減にしろっ!ノリツッコミなんてしてないで、ど〜するんだ?
お前ひとりで、戦うのか?俺たちは何人だろうが関係ないがな・・・』
イエロー『おいっ!お前ら!よく聞け!!
俺はなぁ、凄く強いんだぞっ!あ、あれだ、チャンピオンなんだぞっ!!』
・・・・・・・・沈黙。
イエロー(やっぱ、こんなベタな嘘は通じないか・・・)
戦闘員A『・・・・ほ、本当ですかっ!?』
イエロー『・・・えっ!?』
戦闘員A『お、俺、チャンピオンにあこがれてるんです!
将来、絶対チャンピオンになってやろうと思って上京して来たんですっ!』
戦闘員B『サ、サインもらえますか?』
戦闘員C『お、俺もください』
戦闘員A『あ、ずるいぞっ!俺が先だって!!』
イエロー(信じ込んでるし・・・少しは疑えって!!)
戦闘員A『ところで何のチャンピオンなんですか?』
イエロー『・・・えっ!?』
戦闘員B『あ、そうだな・・・何のチャンピオンか聞いておかないとな、嘘ついてるかもしれないしな』
イエロー『・・・あの、あれだ。パ、パンチのチャンピオン。左フックのチャンピオンだ、右フックは2位だった』
(あ〜わかんねぇ、だって格闘技なんて俺知らないし・・・)
戦闘員A『おいっ!!』
イエロー『・・・えっ!?あ、あの・・・それは、その・・・なんというか・・・』
戦闘員A『俺、感激です!左フックって言ったら、超難関じゃないですかっ!
凄いです、凄すぎます!!あぁ〜もう死んでもいいぐらい感動してます』
戦闘員B『しかも右フックでも2位なんて・・・やっぱり激しい練習とかしたんですよね?
色々と話聞かせてくれますか?』
戦闘員C『あっ!それだったら、いつもの喫茶店行こうぜっ!
あの、おごりますんで話とか聞かせてくださいよっ!お願いします!!』
イエロー『あ、ああ。い、いいけど・・・』
戦闘員A『おっしゃ〜!!じゃあ行こう!うぉ〜楽しみだぁ〜!!』
・・・こうして、イエローと3人の戦闘員は喫茶店で3時間も熱く話し合ったそうだ。
もちろん、バックレンジャーは他に誰一人と現れなかった、だってバックレンジャーだもの。
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